12歳の元気なネコちゃんが、皮膚のシコリの診察で来院されました。
シコリは数年前からあり、膿が出たり、治ったりを繰り返しており、ネコちゃんはシコリが腫れてくると気になるようで舐めてしまうとのことでした。
はじめて当院へいらした時には胴体皮膚に約3cmの結節があり、クレーター状の凹みから膿が出ている状況でしたので患部の洗浄消毒と抗生物質の処方をしました。
数週間後の来院時には、「一度良くなったが完治せず再発する。」とのことで結節を手術で切除する提案をしました。
切除した組織の病理検査結果は「扁平上皮がん」。がん細胞の周囲への浸潤もなく順調な経過です。
≪扁平上皮がん≫
“局所再発”と言って同じところに再発するケース、リンパ節へ転移するケースもあるので、予後は念のため注意が必要です。