こんにちは😄動物看護師の佐藤です。
ご自宅のワンちゃんやネコちゃんの具合が悪かったり、どこかが痛そうだったりする時は動物病院に行くと思います。診察と処置などを病院でさせていただいた後はお薬が処方されることが多いと思います。うちの子にどうやって薬をあげればいいかわからない。嫌がっちゃうからあげられない。など家での投薬が難しい方も多くいらしゃるのではないでしょうか。できる限り病院でできることはさせて頂くのですが、状態維持、経過観察などの為にはオーナー様の協力が不可欠になってしまいます、投薬のやり方が分からなかったり、なかなか家の子が協力してくれないという方に少しお役に立てればいいなと思い今回投薬の方法などをご紹介させていただければと思います。
ご飯や好きなものに混ぜてあげる。この方法が一番スタンダードでやっている方が多いと思います。チュールやおやつに混ぜてあげると薬を嫌がらず、食べてくれます。
その子その子で好みは違いますが、犬は肉類、さつまいもやかぼちゃ、りんご、バナナ、チーズやヨーグルトなどが好きな子が多いです。バナナは好き嫌いがはっきりしていてますよね(笑)。猫はお肉の中でも、鶏肉(ささみ)、マグロやカツオ、ウェットフードなどが好きです。犬猫は肉や魚に含まれる旨みを好みます。犬と猫の味覚は塩味、甘味、酸味、苦味の4つです。犬はその中でも甘味が一番感じると言われており、猫は甘味を感じる味蕾というものが少ないので甘いものを好まない傾向にあります。そして猫は苦味にとても敏感です。薬は苦いものも多いので猫は犬より投薬の難易度が少し高いかもしれません😭犬猫は味だけではなく、匂い、食感、味、見た目での順番で美味しさを判断しているそうです。おやつのあげ過ぎや犬猫にはあげてはいけない食べ物もありますが、お肉の匂いが強いおやつや好きな果物、野菜などお家の子が好んで食べてくれるものを見つけて投薬のときにその中にこっそり混ぜてみて下さい。
粉のお薬などで、ご飯やおやつに混ぜる方法がうまくいかなかった時はお水などに混ぜてあげるとあげやすいです。少量のお水に溶いて液体にします。飲む量を少しでも減らしてあげるために最小限のお水で溶くのがいいです。
シリンジで薬を吸い、口の脇から飲ませます。正面から入れると口の脇からこぼれてしまうので、犬歯より後ろ側の口の脇から誤嚥しないように焦らず少量ずつ飲ませましょう。
体調が悪くて食欲がなかったり、おやつなどに混ぜても上手に薬だけ出してしまう子もいると思います。そんな子には直接薬を口に入れなければなりません。
「お薬を飲ませるぞ」と構えてしまうと、ワンちゃんネコちゃんも警戒してしまいます。いつも通りに優しく撫でてあげて、まずはリラックスできる状態を作ってあげましょう。背後から優しく抑え片手で両顎を持って上を向かせます。もう片方の手で口を開け喉の奥めがけて薬を落とします。しばらく上を向かせた状態にして喉の辺りを4〜5回程さすってあげます。舌をぺろぺろしていたら薬を飲み込んでくれています。力づくで飲ませようとすると暴れてしまったり飼い主様との信頼関係が崩れてしまったり、飼い主様のことを嫌いになってしまったりなんて事もあります。早く元気になって欲しい、そんな思いで薬をあげているのに嫌われてしまっては元も子もありません。優しく声をかけながら焦らず、自然にあげることを意識してみてください。
とは言っても暴れてしまう子は暴れてしまいます。特に猫ちゃんはパニックになりやすい動物で、嫌がる子が多い印象です。大きめのタオルを使って、体を手足が隠れるように巻くと抑えやすくなり、爪などによる怪我を防ぐことができます。
薬の形状には大きく4種類あります。錠剤、粉、シロップ、カプセルです。うちの子錠剤は食べてくれないけどシロップなら飲んでくれるのよね、粉なら飲ませられると言ったご相談や、その子にあった薬の処方など一緒に考えさせていただきます。薬の飲ませ方なども診察にいらした際に教えながら一緒にあげたり、練習もさせて頂くのでご気楽にご相談ください。

