歯石、口臭、よだれ、歯茎からの出血、口を気にする・・・などの症状からスケーリングの相談が良くあります。

6~10歳くらいで1回スケーリングをするといいと思います。歯科疾患になるか否かは口腔環境が大きく関与し、3歳でも歯が抜けるほどの歯周病になっていることもあります。

スケーリング処置とは、ざっくり言うと『歯石除去』です。

当院では麻酔処置の下、超音波機器を用いて歯石を除去し歯周ポケットをきれいにします。歯石を取った後に歯周ポケットの消毒、歯磨きをして終了です。グラグラしている歯などあればスケーリング処置の後に抜歯等の処置を行います。

≪症例≫

雑種(チワワ×トイ・プードル) 6歳 メス(避妊済み)

スケーリング処置の1週間前に『口臭が気になる』との相談で来院されました。

下顎奥歯の歯茎の状況が良くなかった(軽~中程度の歯肉炎)のでスケーリング処置をお勧めしました。抜歯の必要はなくスケーリング処置を行い、歯磨きをして処置修了でした。

処置前の状況 
処置後

ただし・・・スケーリング処置をしたからもう大丈夫!!ではありません。ワンちゃんも・ネコちゃんも歯磨きを毎日行うことが推奨されている現代。大事なのは日々のケアです。

ワンちゃんの性格要因(歯磨きをしようとすると怒る!攻撃してくる!など)で、自宅で歯磨きができない!!というワンちゃんのスケーリング処置には注意が必要です。

歯石除去しても、自宅でのケアができない場合すぐに歯石は付きます。2か月で元通り!!ということも珍しくありませんので、自宅での処置はこれまで通り!!これまで以上に!!頑張って続けるようにして下さい!!