こんにちは。初めまして!動物臨床助士の佐藤です🐈
猛暑の夏も少しずつ過ぎて行き少し肌寒い季節になってきましたね。僕はとても寒がりなので、出勤の時はもうダウンを着ちゃってます🥶みなさんは夏と冬どちらの方がお好きですか⁇
さて、皆さん冬だと夏の頃より水分をとらない方が多いのではないでしょうか。僕も夏だと暑くて水‼水‼となっていても、寒くなってくるとついつい忘れてしまいます。冬でも水分はとても大切なので気にして過ごしてみるといいかもしれません。
人も水分は大切ですが、動物ももちろん大切です。その中でも今日は猫についてお話しさせていただきます。
ネコちゃんがお家にいる方ならわかると思いますが、ワンちゃんなどに比べてなかなかお水を飲んでくれないですよね。うちの猫もあまり飲んでくれません。猫の祖先が砂漠地帯でくらしていたので、その影響からあまり飲まないんだそうです。ですが、お水を飲まないと病気になってしまったりします。
①結石
お水を飲んでくれなくてなってしまうのが膀胱結石や尿道結石、腎臓結石などです。その名の通り膀胱や尿道などに石が出来てしまうんです。水分を取らないと、おしっこをする回数が減って尿がたまって菌が増殖したり、尿中のミネラル濃度が高めるために結石の原因になってしまいます。
石が出来てしまうと痛みでおしっこを出せなかったり、尿道に石が詰まってしまっておしっこが出なくなったりしてしまいます。特に男の子のネコちゃんは女の子に比べて尿道が長く細いため、石が詰まりやすい傾向にあります。
症状としては何回もトイレに行ってるのにおしっこがでない。血尿。おしっこに砂状のものが混じっている。などです。 当院でも結石関係でご来院のネコちゃんがいらっしゃいますが男の子が多いです。尿道に詰まっている場合は、詰まりをなくすためにペニスに細い管をいれて膀胱に石を戻します。その石を手術でとることもありますが、想定される石の種類によって当院ではご飯による治療を提案させていただいてます。
当院にフードサンプルなどもあるので気になる方は是非ご相談下さい。
②腎臓病 腎不全
もう一つが腎臓病です。腎臓は水分量を調整する、血液をろ過して、老廃物などをおしっことして体外に排出する。などの働きを持っています。飲水量が少ないとおしっこが少なくなったり、体の水分が不足すると脱水症状を起こしたりします。脱水状態になると、血液中の水分量が減少するため、腎臓にいく血液量も減少します。血液量が減ってしまうことで腎臓への血流が低下してしまい、腎臓がダメージを受けてしまいます。腎臓のダメージは一酸化炭素やリンなど様々な要因がありますが、腎臓への血流を維持するために飲水がとても大事です。
腎臓病の症状としては、多飲多尿が有名です。
腎不全は猫の死亡原因でとても多いものになっており、シニア猫では半数以上が腎臓病、腎臓病予備軍と言われています。
腎臓の一度失ってしまった機能は取り戻せないと言われています。
ご飯やお薬などにその子にあった治療を提案させていただきますので気になる事があれば、血液検査などが特定に有効ですので是非ご相談下さい。
この2つの病気はもちろん様々な原因があり、ちゃんと水分を取っていてもなってしまうこともあります。ですがお水を飲むことで対策できることもあるので積極的にお水を飲ませてあげて下さい。
でもネコちゃんは人と違って水のまなきゃ!とはなってくれなく、飲ませたくても飲んでくれない。。。という方もいると思います。 僕の家ではチュールを水で溶かしたり、ご飯の中に少し水を入れたりしています。水の入れ物も少し奮発してセンサーで近くを通ると水が湧くものを買ってみました。ネコちゃんは動くものに興味があって湧き出る水が気になって舐めてくれるそうです。すごいですよね。 他にもウェットフードにしたり、飲み皿を多くしたり、こまめに洗ったり水を変えたり、中には冷たい水よりぬるま湯の方が好きな子もいるそうです。ネコちゃんの1日に必要な水分量は、1kgあたり50ml前後です。目安にしてみてください。少し工夫してみておうちのネコちゃんにあった方法を探してみてあげて下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。もしお役に立てれば幸いです。