猫用 慢性腎臓病治療薬として従来からセミントラ4mg/ml(水色の箱)が市販されていました。

セミントラは液体なので猫に投薬しやすく継続しやすい!と評判の良い薬だと思います。効果・効能はネコの慢性腎臓病で起きやすい腎臓の①血流安定化、②線維化予防、③炎症予防です。 もしかしたらワンちゃんにも使っているケースがあると思います。

今までの水色の箱はこれまで通り販売されますが、2022年秋にセミントラ10mg/ml(赤い箱)が発売されました!これは従来品に比べ2.5倍の薬用量で、薬効成分が濃い分『高血圧症』にも有効!となっています。

有効成分は同じテルミサルタンです。成分が薄い水色の箱と濃い赤い箱がラインナップされており、それぞれの規定量を投薬すると赤い箱の方が猫の慢性腎臓病で約65%のネコさんが併発している高血圧症の治療を行うことができる薬です。

注意点がいくつかあります。

①血圧に影響する薬ですので薬の投与量は獣医師とよく相談してください。

②セミントラ4mg/ml(水色の箱)から10mg/ml(赤い箱)に変更する際、付属注射器のメモリには要注意です!!!水色の箱の付属注射器はネコの体重のメモリが付いてます。赤い箱の付属注射器は容量(ml)のメモリが付いてます。繰り返しますが、血圧に影響する薬なので投与量を間違えると副作用が出る可能性があります。獣医師としっかり相談して投薬してください。

③付属注射器の取り扱いは衛生的に保ちましょう。注射器をネコの口にそのまま入れて投薬する人もいらっしゃると思います。また、注射器を毎回洗う人、洗わない人がいらっしゃると思います。付属注射器をネコの口に入れると当然口腔細菌が付きますのでオススメできません。また、口に入れなくても数回に一度は注射器を水洗しましょう。