ワンちゃんを飼っている方は皆さん例年3月から9月に動物病院又は公園等で実施される集合注射会場で予防接種をしていると思います。
当院では『狂犬病予防接種&フィラリア予防キャンペーン』を3月中旬から実施しており、そのキャンペーンをご利用いただいている方もいらっしゃると思います。
当院では狂犬病予防接種 3,450円(事前の健康チェック含む)です。
さて、2020年5月『国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か-愛知・豊橋』という記事をご存知ですか?
読売新聞
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/
厚労省HP
感受性(ウイルスのかかりやすさ)は様々ですが、すべての哺乳類に感染し、発症すると死亡率100% という恐ろしい感染症です。
日本においては1956年以降国内の発生はありません。
今年の事例のように、渡航先で犬に咬まれウイルス感染するケースや、感染した外国人が来日し発症するケースが散発(十数年に1件程度発生)している状況です。
ただ感染症専門家によると、いつ日本で狂犬病が発生しても不思議ではない状況だそうです。
・狂犬病ウイルスを保有した鳥が飛来するケース
・船舶・貨物に紛れてウイルスを保有した動物が国内へ侵入するケース
今のところ狂犬病ウイルスが野犬、野生動物で発生する事態には至っていませんが、万が一に備え日本では生後90日以降のワンちゃんに対して市役所への登録と年に1回の予防接種が法律で義務付けられています。
≪参考≫
~清浄国と非清浄国~
狂犬病の発生がない国・ウイルスを撲滅した国(清浄国)は世界的に見ても日本、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、イギリス、ノルウェーなど十数カ国に過ぎず、2019年11月に米州では初めてメキシコが認定されました。
台湾やイギリス、ノルウェーで2012年から2013年にかけて野生動物で狂犬病の発生が認められました。
この発生を受け、日本の農林水産省はこれらの国を非清浄国として扱っているようです。
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/rabies-free.html
動物検疫所
~フィリピン【非清浄国】へワンちゃんを連れて出国する場合~
動物病院で所定のマイクロチップ挿入、狂犬病予防接種2回、狂犬病抗体価検査、内・外部寄生虫駆除を済ませ、動物病院で発行・証明された『健康診断証明書』を検疫所へ提出する必要があります。
それぞれに費用も時間もかかりますので、事前に検疫所等に確認するのが良いでしょう、
諸外国へ引越しされる方はかなり早めに下調べしておいた方が良さそうです。
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