犬の皮膚肥満細胞腫の一例

小手指ペットクリニック 2016年10月08日 - 12:10:06

12歳。元気なワンちゃんが皮膚の痒みで来院しました。

皮膚はポッと熱感があり、わずかに隆起部位があり周囲が赤くなっていました。

『肥満細胞腫』が疑われたため細胞の検査結果を待ち、後日手術で切除することにしました。

この腫瘍は見た目小さな腫瘤でも切除範囲は比較的大きくなります。

術後の経過も良好で、細胞の精密検査‘病理検査’結果でグレード1でした。

抗がん剤は使用せず再発もなく毎日元気に過ごしています。

≪肥満細胞腫≫

肥満細胞はアレルギーや炎症に関する細胞で、正常体中のいたるところに存在します。体格の「肥満」とは全く関係ありません。

細胞内にヒスタミンやヘパリンという物質をたくさん含むのでこの名前が付いています。

肥満細胞が腫瘍化したものを肥満細胞腫といい「偉大なる詐欺師」の異名を持ちます。イボ様、脂肪塊様、皮膚炎様・・・様々な形態をとります。

悪性度が高い場合転移、再発しますので、再手術や抗がん剤の使用、放射線治療などを考慮するケースがあります。